「半導体・デジタル未来創造センター研究会(第3回)」を開催しました

2025年9月19日(金)、ユマニテクプラザにおいて、「半導体・デジタル未来創造センター研究会(第3回)」を開催しました(共催:三重県・四日市市・桑名市)。第3回となる本研究会では、名古屋大学から総長補佐、最先端半導体研究戦略室長である須田教授をお招きし、パワー半導体分野の最先端研究についてご紹介いただくとともに、昨年度より当センターに着任した2名の教授から研究紹介をいたしました。
企業や自治体、教育機関の関係者合わせて52名の方にご参加いただくと共に、オンラインでも30名以上の方にご参加いただきました。

冒頭に三宅副センター長、三重県雇用経済部 稲葉副部長からそれぞれ主催者、共催者の挨拶がありました。 

続いて基調講演では、名古屋大学の須田教授より、「GaNパワーデバイスの最前線と半導体人材育成」と題してご講演いただきました。
ワイドバンドギャップ(WBG)半導体の優れた特性や、Siパワーデバイスでは実現が難しい高耐圧・高温動作の可能性についてご説明いただきました。さらに、GaNパワーデバイスの展開に加え、AlGaN/GaN HEMTの優位性や課題についても幅広く解説いただきました。
名古屋大学、豊橋技術科学大学、三重大学が連携して推進している半導体実践人材育成拠点事業では、東海地域全体に向けた実践的な専門教育の実施や、高校生を含む幅広い層への啓発活動に力を入れています。次世代の理系人材を育成するため、進学支援や教育機会の拡充を通じて裾野を広げる取り組みについてお話しいただきました。

続いて三重県雇用経済部 永井企業誘致推進課長補佐より、三重県の半導体産業の現状や、「みえ半導体ネットワーク」(事務局:三重県、令和5年3月設立)におけるこれまでの取り組みについて紹介がありました。

続いて三宅副センター長から、当センターの取り組みについて紹介がありました。

続いて昨年度当センターに着任した2名の教授から、それぞれ研究内容の紹介がありました。
・新田 州吾 教授
「窒化物半導体結晶成長の機構解明と問題解決」
・湯田 恵美 教授
「AI半導体で実現する超パーソナル医療:生体信号処理とヘルスモニタリングの新時代」

 

閉会にあたって、四日市市商工農水部 京藤理事よりご挨拶をいただきました。

本センターでは、企業や自治体等と連携し、半導体・デジタル分野の人材育成を強化していきます。
次回の研究会でも、皆様のご参加を心よりお待ちしております。